3大脳内ホルモンといわれるものがあります。
それは、「セロトニン」、「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」です。
何かストレスがかかると、「ノルアドレナリン(恐怖、驚き)」や「ドーパミン(喜び、快楽)」などの神経伝達物質が放出されます。それらをコントロールし、精神を安定させるのがセロトニンです。
セロトニンは、ノルアドレナリン(ストレス物質)を抑えて不安を鎮める。
セロトニンは、ドーパミン(快楽物質)を抑えて満足感を与える。
放出されたセロトニンは、一部は前シナプスに回収され、リサイクルされます。
このセロトニンを再回収するのが「セロトニントランスポーター」です。
つまり、セロトニントランスポーターの少ない人は、セロトニン不足に陥りやすく、鬱やパニックなどの精神症状を発症しやすい。
セロトニンSS型の遺伝子を持っている人は不安を感じやすい。
セロトニンLL型の遺伝子を持っている人は楽観的。
セロトニンSL型の遺伝子を持っている人はその中間。
日本人は、SS型が65%、SL型は32%、LL型は3.2%。
アメリカ人は、SS型が19%、SL型が49%、LL型は32%。
つまり、日本人は、不安を感じやすい民族。
日本人にSS型が多い理由に、災害の多さが関係している。地震、津波、台風、火山、日本は「災害大国」です。もし、楽観的にかまえていたら、対応することができません。災害から身を守るために、不安遺伝子を育ててきたということです。
医学的には、人間には遺伝子を乗り越える力が備わっているということです。
私自身も、過度の心配をしてしまうことが多々あります、様々な方法で、乗り越える力を身に着けたいものです。